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2011年5月4日水曜日

シネスイッチ銀座にて

「戦火のナージャ」鑑賞しました。
銀座は行くだけで神経が削れるのですが
いろんな所で展示がやってて… 今日は話が長いぜ
上映時間まで余裕があったのでgalerie solに行きました、
変形した人参のインスタレーションはとても幻想的で
人参の霊(神秘的という意味でね!)みたいだなぁ、と不思議な気分にさせられました。

映画の話だそうだ忘れそうになった。
前作の役者さんをそのまま使うために16年経っての続編な訳ですが
まだ続編あるのか!と、言うことです。
本編の内容ですが
「戦争映画」だけでジャンル分け出来ない程ぎっしり詰まった内容で
というのもロシアのソ連であった時代そのものの中を生きた人間の物語というのは
それほど様々な出来事が起きたから戦争映画の枠組みで収まりきれる訳が無いと言ったら
まあ、そういうことですよね。

前作「太陽に灼かれて」は血の描写等はほぼ無かったのですが見せないからえぐいというか
「粛正」というもの自体、粛正された親族にはどのように死んだのか、
また死んだのかすらはっきりしていなかったのが事実、
劇中の「見せない事による恐ろしさ」というのはその当時の時代背景自体を
演出したかったのかなと思いました。

戦争の描写について
今回は戦争真っただ中でナージャももう大人。
ドイツとの戦いの描写、
当時のドイツの戦車がずんずんやってくる絶望感がひしひしと伝わってきました。
多分パンターかな?パンターだった筈。
キャタピラがキャタピラがオオオッ!!イッヒ・リーベ・ディッヒ!!!
そういえばドイツ軍がMP40持ってる姿見ると「おっ、ドイツ軍らしいなぁ」と思っちゃうのって何なのかな?
ちょっと脱線しちゃったな。
そのドイツ軍の戦車が一瞬にしてソ連軍をなぎ倒すさまは壮絶で
さっきまで生きていた味方の兵士の所持品がキャタピラに絡まっているシーンは
殺されるシーンがハッキリ映されなかったからこそ印象的に残りました。
あっという間に焼け野原になった大地一面に広がる死体の中でその腕時計達だけが脈打っている演出には圧巻。
その後だっけかな、死体の山に雪が積もっていくとこ、それもさっきまで瀕死で辛うじて弱くではあるけど動いていた手がゆっくりとね…
大地には決して雪だけが積もっていたのではないんだな、
でもそれが歴史、胸が痛くなった。

心理描写について
ドミートリがスターリンにコトフ大佐について問いただされるたびにピアノの演奏を止めてしまう所の動揺してるシーン、顔に出ない心の揺らぎを知っていて弾かせる所がいやらしいね。
それよりもスターリンとベリヤ似過ぎてテンション上がったww

どうでも良いけどマレンコフとスーザンボイルってどことなく似てるよね。
また脱線しちゃいましたね

最後の兵士さんの願いは観賞直後には「うーん…」と思ったけど
今になって思うのは戦争は綺麗事で済むような事でないということを言いたかったんだなと
悲劇的に描くだけじゃ駄目なんだなぁ、
でも16年前あんなに小さかった子があんなに大人になってね、
監督の娘さんであるという事を知っていると最後のシーンは複雑な気分になりますよw

続編はいつになるんですかねぇ…また16年後とかやめてね。
眠くなったから相当端折った感想文になりましたがおわり。おやすみ

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